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勉強をして、初稿終了
以前の記事で、「この作品のイメージでできないものか」と書いた青い棘を鑑賞。前は映画館で見て、終わって出てきたとき、同じ回に鑑賞していた50代くらいの女性二人組が「モラルも何もない・・・」みたいに喋っているのが聞こえて、その光景をいやに覚えているのだけれど、実際鑑賞している間は「ほーん、こんな作品かぁ」と思って見ていて、というのは、映画館に行く何日か前に朝日新聞の夕刊にこの作品の記事が載っているのを見たのですが、主演のダニエル・ブリュールとアウグスト・ディールは撮影の最後の数日間ほとんど何も食べず睡眠もとらず神経を研ぎ澄まして演技したということが書いてあって、「どんな感じなんだろー」と色々に考えて映画館に向かったからなのですが、全体的な印象として、私の中では大きなウロコの一枚みたいな作品です。
それを今日久しぶりに見て、『毒婦』の直しの方向を決定し、同時に初稿を現時点で終了とすることにしました。ただし結末は、「祐一が自分の妻(三女)と自分を猟銃で撃ちそうになった」ではなく、「祐一が自分の妻(三女)と自分を猟銃で撃った」のバージョンで。明日以降、これを四人芝居に改稿していきます。ただし役者は8人のまま、「二人兄弟・姉妹」といったテーマも残存させたままで。

何事もはじめの一歩が肝心。
ですが、今回はこれで初稿終了です。

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【2008/09/30 19:17】 未分類 | トラックバック(-) | コメント(-) |
バージン・スノー
「子供が生まれたらどんな服を着せよう」と思いをめぐらす母親のように、「初稿ができたらどんな直しを入れよう」と様々に考えている。本末転倒だ。初稿の立場はどうなるのか。

いま考えているところでは、ひとつテーマとして「評判」というのを新たに取り入れてみたいなと思っている。あ、直しの段階で。

とか色々言いながら結局、初稿のまま初日を迎えてたりしたらどうしよう。不安だ。
初稿がなかなか書き上がらない。

差し当たり、「千稿書くという前提で作品を構想するとき、初稿を書くのがひどくおっくうになる」というのは、もちろん個人差はあるでしょうが千稿あるあるとして提案してみたいと思います。

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【2008/09/30 04:50】 未分類 | トラックバック(-) | コメント(-) |
対案
祐一が自分の妻(三女)と自分を猟銃で撃ち、人が撃たれるところを見たことがない私はその先を書くことができない。私は教員免許を持っているのですが、免許を取得するために出席する教育論の講義で、私は「想像力の大切さ」を論じた文章を試験か何かのときに書き、結構良い点数をもらうことができた。「そこは想像力で補え」という声も自分の中から聞こえてきます。でも、それでいいのか。「知らないなら取材しろ」という言葉も当然のように聞こえてきます。でも、それでいいのか。
仮に架空の人物であれ、人が撃たれるのを見るのは私は悲しい。ということで、「祐一が自分の妻(三女)と自分を猟銃で撃った」→「祐一が自分の妻(三女)と自分を猟銃で撃ちそうになった」に変更させてもらって、つづきを書こうと思います。

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【2008/09/29 15:47】 未分類 | トラックバック(-) | コメント(-) |
頓挫
初稿。とりあえず折り返し地点まで書いて頓挫する。
一応、展開としては、先日書いたものの後、四女が「誰が祐一さんをそもそも家に招きいれたんだっけ」みたいな話から、魔女裁判のように他の兄弟を責め出して、次女や長女のことを「お姉ちゃんと祐一さんが結婚するのをすごく勧めてた」ということで責めて、「あなたたちモテないからモテるお姉ちゃんを早く片付けたかったんじゃなくて?」みたいに責めるのだけれど、それに対し長女と次女はとても大人な対応をして、そうしたら「宇都宮くんは関係ないから帰すよ?」と長男が言って、それで三女に「車出して」と言う。長女が「この子に運転させるの?」と言うと長男は「出せるだろ?出して」と言うと、三女は、さっきまで泣いていたというのに何事もなかったかのように立ち上がり、「キーを取ってくる」って言ってその場を立ち去る。それを見た祐一は、自分の妻は表現ばかり大きいけれども結局、一切の心理的ダメージを受けない人間なんだということを悟り、三女(妻)を追いかけていって、長男が自殺するために隠し持っていた猟銃で、自分と自分の妻(三女)を撃ってしまう。
というところまで書いて、頓挫した。私は浮気がバレた男性を見たこともないのだけれど、人が撃たれるところも幸いにして見たことがないから、今後どう書いていったらいいかわからない。

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【2008/09/29 02:16】 未分類 | トラックバック(-) | コメント(-) |
移り気
運転免許の更新に行ってきました。優良ペーパードライバーにつき見事ゴールド免許です☆★☆金色って嬉しい。
ただ、問題は顔写真。私は今回、誰もが認める緑色の服を着ていったのですが、出来上がりを見てみたら何故かグレーと青の中間くらいの色に写ってしまっていて、これは免許で身分証明をしたりするとき、やっぱりいちばん好きな服を着て写っている自分でいたいから、いちばん好きな服できました☆みたいな人には向かない再現度だなと思いました。
ただ、思ったのは、更新の申し込みをする受付の列に並んでいて、「あー、ここにいる人たちはほぼ9月生まれか10月生まれの人ばっかなんだ」ということ。一箇所に結構な数の人が集っていて、聞いてみたらみんな誕生日が近い、なんて状況があったら不気味でドラマが始まりそうな予感をひしひしと感じますが、意外に身近なところにそういう磁場はあります。場所を透明にして人が喋っていたら怖いことばかりだなと思いました。

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【2008/09/29 02:00】 未分類 | トラックバック(-) | コメント(-) |
役者さん2
「この人が出るかもしれない」という話を主宰の佐々木氏から聞くたびに、その人とイメージが似ている別の役者さんの映像等を探して見て「ここまではできるから、じゃあここらへんをもう一ひねり」みたいな、よくわからない競争意識をもつ。

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【2008/09/28 22:04】 未分類 | トラックバック(-) | コメント(-) |
未熟者だから
ミケランジェロは自らの彫刻について、「石の中にあらかじめ存在している人間を自分はただ掘り出しているだけ」と語ったというような話を何かで読んだことがある。あまり確かな記憶ではありませんが。ただ、去年か一昨年に国立西洋美術館であった「ロダンとカリエール展」に私は行って、これは金曜の夜の空いてる時間に見ることができたというのもあって割と満足度ナンバーワンくらいの(私の中で)展覧会だったのですが、そこで見たロダンの彫刻が、未完だったのかそういう意匠か、人間の腰から下くらいがまだ石の中に埋まっているような形になっていて、それを見たとき、「あ、本当に石の中の人間を掘り出してるだけだ」と思ったのでした。

それを戯曲を書くことに置き換えたとき、初稿の段階で人に見せて恥ずかしくないレベルのものが書けてしまうというのは、この「ただ掘り出してるだけ」に近い状態なのではないかと思う。一回で対象の正しい位置を見つけてしまえるという。

正しい位置。

自分の戯曲についてモヤモヤッとしたところがあって、でも直すのを何故かためらってしまうというとき、「意外にこれで、正しい位置を掘り当てられているのかもしれないから、そっとしときたいな~」とか私は思ってしまっているように思う。今回、「そんなの全然正しくないんだぜ!!!まるで見当違いなんだぜ!!!」と宣言するところから始められるかもしれないというのは私としてはちょっと嬉しい。

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【2008/09/27 03:51】 未分類 | トラックバック(-) | コメント(-) |
四つ子素数
「四つ子素数」というのがあるというのを知った。「素数」というのがまず「1とその数以外のどんな自然数によっても割り切れない、1より大きな自然数」ということだけれど、「四つ子素数」というのは「n、n + 2、n + 6、n + 8 がすべて素数であるような数の組」とのこと。ここで「なぜ n + 4 は入らないの?」って思いますが、「n、n + 2、n + 4がすべて素数であるような数の組」は「三つ子素数」といい、これは「3、5、7」の一組しかないそうです。
一方、何組あるかわかっていないという「四つ子素数」。最小のものは「5、7、11、13」で、これを今回の作品に取り入れられないものかと思った。つまり、兄弟の年齢として。
というのは、「n、n + 2が素数であるような数の組」は「双子素数」といい、「四つ子素数」にはこの「双子素数」が二組入っているということになるのです。n と n + 2 で一組、n + 6 と n + 8 で二組ですね。この「双子が二組」って感じが、「四人姉妹だけど実質二人姉妹が二組」って今回の設定とつながるように感じて。仮に、本来ならば長女であった女の子(10歳で死亡)を基準とし、彼女と妹たちとの年齢差に「5、7、11、13」を取り入れてみます。すると。

女の子が亡くなったとき、(現)長女は10-5で5歳、(現)次女は10-7で3歳、三女は10-11でマイナス1歳、四女は10-13でマイナス3歳ということになり、「彼女が亡くなったとき三女と四女はまだ生れていなかった」という既存の設定とこれはぴったり合うのであります。また、年齢的に次女と三女にはさまれている長男ですが、そうすると彼にあてがわれる数字は8か9か10ということになり、これはいずれも素数ではなく、素数は “prime number” であるから、 “prime”=「首位の、主な、最重要な、優良の、最良の、第一等の、極上の、すばらしい、申し分ない、信用等級が最高の、第一の、最初の、原始的な、根本(的)の」でない彼が自殺したがっているという事実もどこか頷ける感じになるのでした。

ぶるぶる。

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【2008/09/26 21:07】 未分類 | トラックバック(-) | コメント(-) |
野心
今までに書いたところを読み返してみて、あぁ私は舌っ足らずであるなと思う。読む側が理解し味わいはじめる前に次の話に移ってしまうというか。それを目を開いてやっている時はいいけれど、目をつぶってやっているときは、赤ん坊が泣いているような印象が残ってしまう。
今回は特に、基礎工事をほとんどしていない作品なので、完全に身体のリズムで書いている。栃木のリズムだ。が、敢えてそこに留まり、爆発的にリズムを刻みまくることで首都への水脈を掘り当てられないものか。

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【2008/09/26 17:12】 未分類 | トラックバック(-) | コメント(-) |
架空の場面
三女の旦那、祐一が帰ってきて、三女・四女にめためたにされるところ(予定)。
「浮気がバレた男性」というのを、そういえばまだ私は見たことがない。どう書けばいいんだろうと迷っているうち祐一は逆ギレしてしまった。

以下、前回までの続きです。(※飽くまで初稿の一部です。『毒婦-千稿』の本文になるとは限りません)

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男1 (行こうとする長男を呼び止める)ちょっと待て。全然わからない。姉貴が死んだってことはわかったし、でも……なんで俺を呼んだ。
長男 うん……

長男、部屋を出て行く。

長女 エリカ。
四女 (ほとんど叫びながら)私、どうしてこんな狭い家に生れちゃったんだろう! もっと広い~ところなら、男の人が入ってきても気付かれないのに。

男2が男3(祐一)に耳打ちする。男3、途端に慌てる。

男3 違うよ!
三女 何が違うの?
男3 違うんだよ。一緒にサユリの、誕生日の相談してただけだよねぇ、エリカちゃん。
四女 (泣きながら)誕生日の相談……だけだと思ってたのに……
男3 (唖然とする)
三女 妹を泣かせないでよ。
次女 (男3を責めるように)なんでよりによってエリカと。
男3 違うんだよ!
長男 (部屋に入ってきて)祐一くん、もし誤解ならはっきりそう言ったほうがいいよ。
男3 誤解…… 誤解っていうか……(四女が三女とくっついているのに苛立ち)なんでそっちの側にいるんだ。
三女 私は……
男3 君じゃないよ。ていうか君はなんなんだ。何をどこまで知ってるんだ。ずっと事あるごとに僕に嫌がらせしてただろ。どういうつもりなんだ。
次女 サユリも本当のところは今日はじめて知ったのよ。
男3 本当のところ?
次女 相手はわからないけど浮気されてる気がするって、それで祐一くんが信じられなくなって。
男3 全然違うよ。そんなのずっと後の話だ。

間。

男3 そうだろう、ずっと後の話だ。実際、僕がエリカの部屋に通い始める前から、
長男 じゃあ本当に部屋に行ったの?
男3 ずっと嫌がらせしてたんだ。そもそもがこいつは僕と、結婚したくなかったんだ。
三女 適当なこと言って誤魔化すんじゃないわよ。
四女 祐一さん最低。
次女 エリカも同罪じゃない。二人で謝ったほうがいいわ。(男3に)私の方が年上よ。(指導するように)二人で謝りなさい。それで仲直りしなさい。
男2 さっぱりした方がいいよ、ほら。

荷物をまとめた男1がやってくる。

男3 (話を変えるように)あ、宇都宮くん帰るのか? 送ってくよ。
次女 祐一くん。
男3 忘れてた。仕事中だった。(男1の荷物を受け取ろうとしながら、皆に)帰ってきたら話しよう。
四女 もう帰ってこない方がいいわ。祐一さん。

男3、立ち止まる。

四女 祐一さんなんかお姉ちゃんを汚すだけなんだ。

男3、四女の襟ぐりをつかみ、

男3 お前が誘ったんだろ!
男1 暴力はやめろ。(男3の手をつかみ、四女を引き離す)
男2 (離れたところから)暴力はやめよう。
男3 ……。
三女 今、妹につかみかかったのは妹が可愛いから?
男3 え?
三女 男性には女性を殺したいと思う瞬間が時々くるんですってよ。でもそれは女性を愛してるからなんですって。
男3 何言ってるんだ?
三女 妹を殺したら、私も殺してね。妹と一緒に死ねたら私本望だわ。あなたに愛された妹のそばで、あなたの愛情をほんの少しでも感じられるような気がするから。

男3、もはや何を言ったらいいかわからない。

四女 お姉ちゃんだったら神様とだって結婚できるのに。

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めためたまではいってないな。

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【2008/09/25 12:25】 未分類 | トラックバック(-) | コメント(-) |
ヒース
ここ数年ないほどの眠気と闘っている。
四方八方から眠気が攻めてくる。
とりあえず先日抱き合わせで考えた二つの案に関しては、さしあたり融合はさせないことにする。今回はあまりシステム先行・世界観先行みたいな感じにはしないで、どんづまりまで実地にあるものでねばって、最後の最後、自分の小手先がどれくらいのことをできるのかというのも少し見てみたい。
とりあえず今、私は完全に一人だ。

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【2008/09/24 23:39】 未分類 | トラックバック(-) | コメント(-) |
国技
スペインでの闘牛の衰退は著しいらしい。長女と男2、スペインに行っても闘牛見れないかもしれない?

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【2008/09/23 04:11】 未分類 | トラックバック(-) | コメント(-) |
抱き合わせで考える
昨日少しだけ構想した新しい作品のアイディアと、今回の『毒婦』とを融合させられないものかと考えてみる。というのは、今回悪女ものを書くにあたって「勉強しなきゃ!」と思い読んだ『悪女入門』(鹿島茂著、講談社現代新書)にエミール・ゾラの小説『ナナ』の主人公ナナを「資本主義のメカニズム」と表現するくだりがあったのですが、昨日のアイディアもそういえば資本主義を変形したようなものだから、この中に悪女を放り込んでみても面白いんじゃないかと考えたのでした。
※以下、ものすごく思慮の浅いところで書いてます。

で、まず、『悪女入門』におけるナナの説明ですが、一言でいえば彼女の美貌目当てに近づいてきた男性からお金を搾り取れるだけ搾り取り、それを盛大に浪費するということなのですが、搾り取る額も浪費する額も通常の「悪女」のそれからは桁違いであるために(生活費だけで年間十億円程度)、もはや彼女はひとつの「システム」と呼べるのではないか、そして彼女を形容する言葉を捜したとき、「近代資本主義」こそ適切なんじゃないかということでした。彼女に近づく男性は次々に破産させられることになるのですが、その際、土地や牧場や農園といった「不動産」を売り飛ばして彼女に貢ぎ、彼女は与えられた「金銭」を、まるで一刻でも手元に留まらせるのは忌々しいとでも言うかのように、「浪費」という形で社会に還元していきます。資本の流れの発生です。さらにそれが「恋と贅沢」をきっかけにしてなされたものであるだけに、「奢侈消費」にこそ本質があるとしたドイツの経済学者、ヴェルナー・ゾンバルドの「資本主義」とこれは完全に一致するのではないかということでした。

で、次に、昨日私が「売れ残りのおはぎ」から発想したアイディアですが、

・何か嫌なものがあり、それを避けて通りたいというとき、相手(生産者)の気持ちに応えられなかったということで「素通り料」を支払わなければいけない。
・一方、欲するものは基本的に無料で与えられる。

ということで、すごい世界です。この世界でもナナは悪女になれるのか。
ポイントは「誰がお金を払うか」ということだと思うのですが、先に述べた通常例の場合(仮に「A方式」と呼びます)、男性がナナを見初め、金銭を貢ぎ、その後でようやくナナ自身の消費活動がやってきます。つまり、先立つお金の流れは「男性→女性」。とりわけ変わったところはありません。
それが後者(「B方式」とします)の場合、欲したものは与えられるのが基本です。つまり欲される側であるナナは、自分を求めてきた男性のもとに「タダで」行かなくてはならないのです。さらに、意外にお金を支払わなくてはいけなくなるかもしれないのがナナで、というのは、彼女は非常に魅力的で、同時に何人もの男性を引きつけてしまうため、常に複数の需要を一身に受けている状態にいます。当然物理的に対応しきれない部分も出てくるでしょう。通常「あんたはちょっと待ってなさいよ」の一言で済んでしまうところが、この世界ではそうもいきません。気持ちに応えられなかった時点で「素通り料」の支払い義務が出てきてしまうのです。つまり資本の流れは「女性→(彼女が対応できなかった)男性」。ナナは常に与えるだけです。
で、彼女の魅力が増すほど求愛者は増え、彼女が支払うお金の額も増大していきます。困ったナナ。親密にしている「選ばれた」男性に、なんとかお金を工面してくれないかと頼みに行きます。が、困窮するナナに男性が発した言葉は「お前には一銭も払えないよ☆」。というのも、この世界の本質は「嫌悪消費」なのです。A方式が恋や贅沢など「求める」対象に資本を投じるのに対し、B方式では「避けたい」対象にこそお金を支払います。ナナをいたく愛している男性が、ナナにお金を支払う道理がないのです。
彼女がお金を手に入れるためには人に「避けて」もらうことが必要。けれど、魅力的な彼女が普通にしていては、そんなチャンスは一生巡ってこないことでしょう。仮に、彼女と同じくらい魅力的で「忙しい」男性のもとに馳せ参じてみたとしても、彼は数多いる求愛者の中から彼女を優先的に選び出してしまうかもしれません。彼女が「素通り料」を手に入れるには、自分の魅力に敵うだけの「人に嫌がられること」をする必要があるのです。それはもはや犯罪の領域に入るような。それくらいでなければ彼女が「素通り」されることはないし、もし「素通り料」を手に入れられなければ、彼女が「素通り」したい相手に「素通り料」を支払うことができません。それは法律違反に当たります。
ということで、頭に浮かぶ限りの「人に嫌がられること」を行う彼女。
リアルに悪女の誕生です。

結論:A方式でもB方式でもナナは悪女。


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【2008/09/22 16:15】 未分類 | トラックバック(-) | コメント(-) |
知らない世界
「東京ガールズコレクション2008」の模様を放送していたNHKBSの番組を見て、ファッションショーにおける「説明の少なさ」に感銘を受ける。

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【2008/09/22 02:59】 未分類 | トラックバック(-) | コメント(-) |
他の作品を構想する
「食べること」じゃなく、「食べないこと」にお金を払わなくてはいけない状況というのがあったら、どんななんだろうと考える。例えば、今日父と母がスーパーマーケットに行ってきて、おはぎやお団子など餡を使ったものが大量に売れ残っていたということだけれど、自分もまたニュースを見て、今日はちょっと素通りしたいなという場合、「素通り代」として幾らか払わなくてはいけない。生産者の気持ちを受け取らないということだからね。一方、欲しい場合はタダで貰うことができる。けどその場合は必ず食べなきゃいけなくて、本当は食べないつもりなのに「素通り代」を払いたくないから「食べます」と言って商品(もはや商品じゃないか)を受け取って帰って、食べないからどんどん腐っていって、でも監視員が「いつ食べるのか」と常に監視していて、ついに食べなかったら「生産者の気持ちを踏みにじった」ということで「素通り代」の10倍くらいのお金を払わなきゃいけない。風評被害は被害じゃなくなる。敢えて人が食べたくないようなものを、「素通り代」目当てで生産する人も出てくるだろうな。でも欲しいものは基本タダで手に入るし、お金の位置づけ自体が「したいこと」ではなく「したくないこと」を「しないで済ます」ために払うものになってきているから、自分の避けたいものをちゃんと避けるために人に避けられるものを作るという、システムが成立するのは避けられないように思います。

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【2008/09/21 14:18】 未分類 | トラックバック(-) | コメント(-) |
説明シーン
引き続き、初稿。
起承転結の「承」にあたるような場面。三女と四女の性格の原因を、長男が男1に語る。要は説明シーン。しかし書き始めて思ったのは、「あれ、この家族の構成ってまだ全然伝わってないんじゃね?」ということ。四女は三女を「お姉ちゃん」と呼んでいるから、ここの関係性はわかるだろう。長男も三女を「妹」と言及しているので、ここの繋がりもクリアしてるとして、長女と次女は?
ということで、三女と四女の性格の原因、それに付帯する「本来の長女の死」の説明に、長女と次女を「長女と次女です」と紹介するようなくだりが新たに加わることになりました。巻きでね。かなり詰め込み気味に書いています。
男1の性格が引き続きぐらぐらしているのが気になるところ。

前回までの続きです。
(※以下は飽くまで初稿の一部です『毒婦-千稿』の本文になるとは限りません)

--------

男1 俺は、バカだから話の意味がわからないのか?

男1、立ち上がり、階段を昇っていく。

男1 宇都宮くん。

長男、宇都宮を追っていく。

三女 (男1を見て)あの人、今日帰るんじゃなかった?
四女 知らない。

外で車のドアを閉める音がする。

三女 死人が出る前に帰った方がいいわ。
男2 物騒なこと言うなよ。ほら、誰か来たから。

男2、玄関の方へ行く。
明かりが移り、そこは長男の部屋。男1がやってくる。旅行鞄に手当り次第物を詰めだす。続いて長男がやってくる。

長男 ……。
男1 (長男に気付き、しばし動作を止める。そして)目の前の女性が突然光のベールをまとい霧になって消えた。
長男 詩的だ。
男1 何なんだ、お前の家族。

長男、答えない。

長男 帰る?
男1 這ってでも。俺の靴下は?
長男 さぁ。エリカの部屋じゃないのか?
男1 ……。
長男 (少々恨みがましく)吉川の経済学、僕、宇都宮くんに習うつもりだったんだけど、とうとうできなかったな。
男1 (荷物を詰めている)

先ほどの空間に光。男2が玄関のところで唖然としている。そこには新たに一人の男性(男3)。

男2 どうして君が……
次女 (ひどく慌て)仕事に行ったんじゃなかったの……祐一くん!

光が戻る。

長男 怒ってる?
男1 怒ってはいないが……でも、(意味深に)どうして俺をここに呼んだ。

長男、しばらく考える。そして、

長男 (やや唐突に)実は、僕らの上にはもう一人姉貴がいてね。
男1 え?
長男 本当は六人兄弟だったんだ。本当はっていうか、そのとき下の二人はまだ生れていなかったから、六人だったことはないんだけど、でも、本当なら六人だった。
男1 ちょっと待て。(少し考え)他にも兄弟がいるのか?
長男 いたんだ。
男1 だって、君と、あの、おかしげな二人と、
長男 あいつらはまだ生れてなかった。そのときは僕と、君も知ってる姉貴が二人……
男1 え?
長男 え?
男1 もしかして、(テーブルでの位置づけを示し)こっちにいた二人、君の兄弟だったのか。
長男 そうだよ。何だと思ってた。
男1 いや……。そうか。
長男 最初の日に紹介したじゃないか。でも(こちらを強調し)本当はもう一人、いたんだ。
次女 (男3に)なんでいるの?
男3 近所のお年寄りの家を、緊急でまわることになってね。それでついでに、
長男 僕が生れた年、夏の日だった。突然、知らない男の人が家にやってきて言った。

ここから二つの場面は同時に展開される。

男3 宇都宮くんだけど、帰るなら早くした方がいいよ。吹雪になりそうだ。
長男 「お宅のお嬢さんが湖で亡くなっています」

長女、スープか何かを取りに一旦離れていたのだが、戻ってきて小さな悲鳴をあげる。

長男 そのとき父と、姉二人がリビングにいて、母は隣の部屋で赤ん坊の僕をあやしていた。全部、人から聞いた話だけれど、
男3 (家の中に入りながら)ちょっと暖まってもいいか? 外はひどい風だ。
長男 天気は良くて水面は穏やかだったし、誰も、姉が溺れるところを見た人はいなかったという。姉は突然浮いていた。肌を真っ白にして、
三女 祐一。(男3に近づく)
長男 長い髪を、まるで扇のように広げて。
男3 (三女の湯上りの髪に触れて)どうしたの。雨にでも降られたのか?
長男 とても綺麗な子供だった。兄弟の誰よりも。僕は写真でしか見たことがないけれど、いっぱしの大人のような色気を持ってる。まだ十歳だったんだ。でも……その男の人も姉のことだけは知っていた。綺麗だったから。
三女 (男3に)ねぇ、
男1 詳しいな。
長男 姉の死で一番被害をこうむったのは、たぶん僕だからね。それまで女の子が三人続いていて、両親は僕が生れたことで満足してもよかったのが、突然の長女の死ですっかり状況が変わってしまった。
三女 (男3に)私を愛していたんじゃないの?
長男 両親は僕を愛さなかった。
三女 (男3に)私は愛していたのに。
長男 二人の姉貴も、やはり愛されなかった。
三女 (男3に)どうして。
長男 両親は物足りないような気持ちになっていた。それで僕の下に、女の子を二人も作ったんだ。まだ赤ん坊のときから、綺麗だ綺麗だ、可愛い可愛いと言い聞かせられて育った。あいつらは。美しかった少女の分身として。

長男の部屋に次女がやってくる。

次女 祐一くんがいるの。
長男 (振り返り)え?
男2 (男3に)どうしてこんなタイミングで、帰ってくるんだ君は。
男3 だって、宇都宮くんが……(ひどく困惑し)何かあったのか?
四女 (やおら男3に詰めより)お姉ちゃんは祐一さんにはもったいない人だと思うの。どうして裏切るなんてことができるの?
男3 え?
四女 私がいくら可愛くても、お姉ちゃんが綺麗だって事実に変わりはないわけでしょ? どうして、裏切ることができるの?
長女 (今までになく厳しく)エリカいい加減にしなさい。
男1 (行こうとする長男を呼び止める)ちょっと待て。全然わからない。その、姉貴が死んだってことはわかったし、でも……なんで俺を呼んだ。
長男 うん…… 

長男、部屋を出て行く。

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【2008/09/21 02:03】 未分類 | トラックバック(-) | コメント(-) |
和菓子
今日電車でうとうとしたとき、ふと初稿のイメージが和菓子になって出てきて、「これ直すのかぁ~、難儀ですのぉ~」と嘆いてしまう夢を見た。最近、和菓子の出てくるテレビ番組をよく見たからだな。

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【2008/09/20 01:16】 未分類 | トラックバック(-) | コメント(-) |
次の場面を考える
ということで、二番目の場面を考える。次は、プロット的には、長男が男1に三女・四女の性格の原因を話すということだけれど、一場面目をゆったり目に作ったから、ちょっと巻きでいってみたいとか考える。続く場面に「三女の旦那、祐一が帰ってきて三女・四女にめっためたにされる」というくだりが出てくるから、ここと融合させよう。具体的には、一場面目が終わった直後に車のドアを閉める音が聞こえて、これは祐一が立てた音なのだけれど、そこからしばらく舞台は長男の部屋に移り、帰り支度をしている男1に長男が話しかける。「三女、四女ちょっと変でしょ」ということから「実は自分たちの兄弟の上にはさらに女の子がいたのだけれど……」という話に入る。そして女の子がアクシデントで亡くなった日、男性がそのことを伝えに来て……まで話したところで先ほどの部屋に祐一が入ってきて、「吹雪になりそうだから、宇都宮くん帰るなら早くした方が」ということを皆に言う。「姉の死を伝えにきた男性」と「祐一」とが重なる。しかしもちろん二人は別人だから、例えば「事件のときには三女・四女はまだ生れていなかったんだ」と慶太郎が話したときに三女・四女が祐一に食いかかるなど、差異も意図的に見せてく。
要は、ちょっと舞台っぽい表現をする。


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【2008/09/19 00:38】 未分類 | トラックバック(-) | コメント(-) |
一場面書き終わった
最初の一場面(主に三女と四女を紹介する場面)を書き終わりました。どうでしょう…… 実際、「これは千稿書いた作品です」と聞かされて舞台を見たとき、お客さんからすれば、「あー、ここ、全然セリフ入ってないよ、稽古間に合わなかったんだな」とか、「だいぶ書き直したにしちゃ随分シンプルなシーンだ!」とか、「千稿ってどうなのよ」視点である程度見てもらえると思うのですが(打算)、普通の舞台作品として見たら、そろそろ「あれ、自分なんでこんなもの見せられてるんだろう・・・」と思い始める頃かもしれません。

以下、これまで書いたぶんです。
※飽くまで初稿の一部です。『毒婦-千稿』の本文になるとは限りません。
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【2008/09/18 16:01】 未分類 | トラックバック(-) | コメント(-) |
不安
何か、こう毎日書いてると、「ごたくを並べるな」って誰かに言われそうな気がしてしまう。

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【2008/09/17 18:06】 未分類 | トラックバック(-) | コメント(-) |
次に欲しいセリフ
すっかり秋だ。
引き続き初稿執筆。今回は、割かし登場人物の喋るままにさせている。というと聞こえはいいけど、要は、構成とかあまり考えていない。
『褒め殺し』は、ふわっとした作品なりに構成はぎちぎちにあったから、「この場面で出さなきゃいけない情報」というのが至上命題のようにいた。今回はおおまかなプランだけ。それもいつでも無視できるようになっている。
Reader-response criticism というのを大学院の授業で習った。文学理論の一種で、例えばフェミニズム的視点でこの小説を読んでみましょうとか、マルクス主義的視点でこの小説を読んでみましょうとか、あるいは記号学的にこの小説を分析してみましょうとか、他の文学理論が直接作品にぶつかっていくのに対し、Reader-response criticism は、読者がその作品を読むという、「経験」自体を研究対象にする。かはわからない。たぶんそんな感じ。とにかくこの言葉は私の中で別の意味に置き換わっていて、「いま現在その作品に接している読者(観客)がどのような状況にいて(ここまでは本来の意味と同じだけど)、何を求めているか」ということ。つまり書いていく指針だ。書くと同時に自分が読者になって、「今までの流れで○○に対する疑問が高まってきているから、次のセリフでフォローした方がいいだろう」とか、「この人物に対し今こんな感情が募ってきているから、次おどけてみよう」とか。おどける?! とにかく、「自分が読者(観客)だったら」ということを常に念頭に置いてセリフや場面を選んでいく。あるいは、書き上がったものを見ながら「観客の心の声」(飽くまで私視点ではありますが)を随時書き入れ、修正していったり。それをすることで作品が成立しやすくなるし、意外にのびのびしたセリフを書くのにつながったりもする。余裕があるときはそれができる。
今回は、場面ごとの縛りもあまりないし、比較的それができやすいように思う。ただ、「千稿」・・・

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【2008/09/17 13:59】 未分類 | トラックバック(-) | コメント(-) |
行き先
先日書いたものの続きを少し。こうして公開していて、もし目にした役者さんに「出たくないです」とか言われたら困るなぁ、と思いつつ。

※以下は飽くまで初稿の一部です。『毒婦-千稿』の本文になるとは限りません。

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四女 (過剰に可愛く)おはよう。
次女 (唐突に)エリとサユリのヤングチームで送ってあげるのがいいんじゃなくて?
長男 え?
次女 さっきの(話)。どうせサユリが買い物行くのに車出すんでしょ? それに乗っていって、一緒にエリもついていってあげたら親切だと思うわ。(意味ありげに)
四女 なに、私の話してる、今?
男1 でも、エリカちゃんは家で宿題があるんだろう。
次女 (四女の方を向き)宇都宮くんを駅まで送ってあげなさいな。
四女 (男1の方を向き)え、宇都宮さん帰っちゃうんですか。来たばっかりじゃないですか。
男1 うん、でも、むこうで年末のバイトが始まるからね。
四女 えー…… 寂しい。
男1 うん。
四女 (男1を見ている)

間。

長男 ま、どっちにしろ僕は行くから、車だけ……
男2 もしかして見送りの話?
四女 (男1に)え、もうそのまま学校が始まっちゃうってことですよね?
男1 うん。(見送りをしてもらうこと、もしくはそれ以上への多大な期待を持ちつつ)でも、エリカちゃんはエリカちゃんで、(敢えて長男に尋ねる)家で宿題やらなきゃいけないんだろ?
長男 さぁ。(四女に)そうなの?
四女 (男1を見つめたまま)うん。
男1 ……。
男2 宇都宮くんだったら僕らが送ってくよ。(長女に)ね。最初からそのつもりでいたんだけど。
次女 (依然、四女と男1の方に気を取られたまま)なんで、どっか出かけるの?
男2 スペイン。
次女 (驚き)……唐突じゃね?
男2 あ、でも予定はねぇ(長女に)もうずっと前から。
長男 スペイン?
男1 スペイン?
次女 今日出かけるの?
男2 うん。
長女 でも。今日は空港の近くのホテルに行くだけ。
次女 へぇー……
四女 羨ましいなぁ。
男2 (長男に)あ、だから、帰りの車は出せないってことになるんだけど。
長男 あぁ…… そうか……

間。

次女 (半分笑いながら、長女に)闘牛見るの?
長女 (つられて半分笑いながら)わかんない。見るかもしれない。
男2 (男1に)いずれにせよ、今日は吹雪くらしいから行くなら早めにした方がいいよ。
男1 ……あぁ。

そのとき、三女が入ってくる。

三女 あったかい(室内)。お風呂入ります。

三女、舞台を横切って反対側に消える。

--------

ということで、長女と男2はスペインに行くことになりました。

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【2008/09/16 18:57】 未分類 | トラックバック(-) | コメント(-) |
先鋭的コミュニティーとしての二人兄弟・二人姉妹
大きなタイトル。でも書くことはそんなになくて、今回の企画(四人姉妹を二組に分けるということ)にうっすら意味を見出せたかなということ。
「血縁」を人物の関係性に持ち込みたいと思った最初から、特別努力してコミュニケーションを図ることもなく、通じ合える(あるいは存在を認めてもらえる)関係性を書いてみたいと思っていた。もちろん、現実の家族が必ずそうかというと全然そんなことはなくて、別物と考えなければいけないけれど、「コミュニケーション以前の承認」を扱おうと思ったとき、「血縁」というモチーフはどうしても浮かぶ。
なぜ「コミュニケーション以前の承認」を書きたいのか。というと、ちゃんと責任を持って言えるころでは「私がそれを求めているから」ということで、私は未熟者で、あり得ない判断をよくするのだけれど、そこに至るまでの心理において、それが客観的な「善」には決してなり得ないものであるとしても、「妥当でした」と言ってみたい。
そして、言われてみたい。
それを可能にする場。

ただとにかく私は、それを客観性・批判性と共に書かなければいけなくて、そうした際、「四人姉妹を二チームに」という発想は使えるように思った。つまり、「血縁」よりもさらに進んだ領域に彼女たちはいて、というのは、チームになった後の彼女たちは、『二人・同性・年齢ほぼ同じ・価値観も同じ』。「三人以上」という「社会」が成り立つ段階ですらなく、その人数を実現するため実は「血縁」さえも裏切っている。それがいい感じに過剰。書き良いように思う。
そうすると、ずっと触れずに、というか「四人姉妹」とか言って完全に存在を抹殺していたけれど、長男。「モアザン姉妹」と、姉妹以上の段階だから、長女・次女タッグと三女・四女タッグのことは呼んでみよう。そうしたモアザン姉妹二組に挟まれた長男慶太郎は、自殺するために学校の男友達を家に誘うわけだけれど、その動機に「二人兄弟への渇望」ということを出していけば、これ、全体にまとまりが出るのではないか!
軽率だろうか。
とりあえず、私の中に「書いてもいい」裏づけがうっすらとできてきた。早く、初稿書かなきゃ。

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【2008/09/16 12:47】 未分類 | トラックバック(-) | コメント(-) |
やつれてみたい
千稿書くことでやつれてみたいというのが、割と一番にある。

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【2008/09/15 22:04】 未分類 | トラックバック(-) | コメント(-) |
計算
プロットを考えていて、なぜ姉妹を2チームに分けたんだろう、と自問する。というのも、2チームに区切ったことで、作品としての統一を図るのが難しくなってしまっているから。
一つには、単に「あまり見たことないので」という理由があったと思う。二人姉妹を扱ったもので優れた戯曲はたくさんあるし、四人姉妹を扱ったもので優れた戯曲もたくさんある。「四人姉妹だけれど、実質は二人姉妹が二組」という特徴を加えることで、やや自信を持って書けるようになるというのは、これあるでしょう。
あと、思ったのは、さらに実際的な計算で、稽古のことを考えたのではないか。今回、改稿は間違いなく稽古にずれ込む(ずれ込ませる)。で、稽古ごとに脚本が変わっているという状況の中、8人も役者がいれば、時にムラが出るのではないか。例えば、女優さん一人に関する変更があって、それによって周囲の関係性にも変化が生じて、でも、彼女とあまり絡まない登場人物もいて、この度の変化の余波が彼にまで微妙に及ばなかったというとき、その稽古で彼は傍観者になるかもしれない。改稿の影響力が足りず、一部に油断が出る。それが、いざとなれば少人数のチームに分け、あたかも二人芝居や三人芝居のように稽古することで、稽古場にも、ひいては作品自体にも緊張感を保てるのではないか。そんな、演出家へのとっても配慮と、私自身の、何というか、作品存続プランである。
稽古開始後に改稿することを見込んで組み立てられた戯曲ってどんなもんかと思う。

それでも、じゃあ例えば女男女の三兄弟バージョンで一度構成してみましょうとか、考えてはみたのだけれど、現在のプランを越える魅力というのも特に見当たらない。ので、存在理由はきっと、もっと見つかるはずです。

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【2008/09/15 19:15】 未分類 | トラックバック(-) | コメント(-) |
自問
イギリスの劇作家、Peter Shaffer は1979年の Amadeus を現在までに再三改稿していて、出版されたものだけでも多くのバージョンが存在するし、その変更も、プロットの改変などざらに含む広範なものなのだけれど、彼が非凡なのは、それらの改変が常に「改良」になっており、適切に作品の核に近づいていっていることだと、この作品を1999年に再演した演出家の Peter Hall が書いていた。(参照:Peter Shaffer's Amadeus
通常、「改稿」がいかに危険を伴うかということだと思う。「さらに良いもの」を目指して変更を加えても、以前よりむしろ悪いものが出来上がってしまうのは、とりわけ有名な例を借りないでも身近な経験の中でいくらでもあることだし、それは作品が完成して日が経ち、だいぶ客観的な判断を下せるようになってから、「じゃあもう少し完成度を上げてみようか」と腰を上げるときでも逃れ得ない。
では、初稿の上がる前から「改稿」することがあらかじめ決定されていて、その努力さえ「千」という数字で機械的に断絶される、この企画の美徳って何だ。


追記:まぁ実際、私の初稿の完成度からしたら直してなんぼみたいなところがあるし、 Peter Hall の Amadeus に関する言葉には、「これよりまだ良くなるのか!」ってニュアンスが含まれているように思う。「美徳」とか使ってみたくて肩肘張ってみました。(9/15)

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【2008/09/14 23:18】 未分類 | トラックバック(-) | コメント(-) |
プロットを考える
今回、女女男女女の五人兄弟を考えていて、「きょうだい」っていうときに「兄弟」と書くのはすごく不本意なのですが、かといって「姉妹」というのも一人男が混じっているのでおかしいように思って、こういうときに何と書けば良いのでしょう。

で、プロットを考え始めました。まずは三女と四女、つまりヤングチームのキャラクターを序盤で出していこうと思って、昨日書いた部分で三女が旦那さんに嫌がらせをしているらしいというのが出てきたけれど、それは旦那さんが浮気をしているから。その相手は、最初は誰も(三女も他の皆も)知らないのだけれど、四女らしいということが昨日書いた一連の流れの、すぐ直後で明らかになる。ただ、四女としては「お姉ちゃんと結婚していかに幸せであるかというのを、祐一さんから何晩にも渡って聞かされていたんだ」みたいなニュアンスでいて、まぁ、別に浮気のことは否定はしない。そこに三女が戻ってきて旦那さんの浮気相手が四女であるということを知って、四女を責めない。一方、旦那さんには滅茶苦茶怒りを募らせる。その頃になると男1(長男の友人)は下の二人はおかしいということを悟り、同じ頃に男2(長女の彼氏?)に、「天気が悪くなりそうだから帰るなら早くした方がいい」と言われて帰り仕度をはじめる。彼は長男に誘われて冬の休暇をこの家で過ごしていたわけだけれど、その日々は四女への実のない恋のためにグダグダになって終わった。帰り仕度をしながら、男1は長男から下の二人に関する話を聞かされる。長男が生れたとき、兄弟の構成は女女女男だった。それが、彼が生れた直後にいちばん上の女の子が湖で溺れて死んでしまった。両親としては待ちに待った長男の誕生で満足しそうなものだったのが、物足りない気持ちになって、それから生れた女の子二人をとりわけ可愛がった。いちばん上のお姉さんは可愛らしく、いちばん美しいときに亡くなったから、洗練への憧れと若さへの羨望が二人には植え付けられた。それが二人の「自分たちの魅力」信仰と四女の「三女」信仰と三女の「四女」信仰につながり、何かこんな感じになっている。
「ごめんね。でも、社会勉強になると思ったからさ」と、長男は男1を呼んだ理由をこの時点では言う。
そんなときに三女の旦那、祐一が帰ってきて、「天気が悪くなりそうだから帰るなら早くしたほうが」という、今さら加えるべきでもない情報を口にする。それが引き金となって三女と四女の波状攻撃が始まり、三女は「自分が傷つけられた」ということで祐一をすごく責め、四女も「お姉ちゃんが傷つけられた」ということで祐一をすごく責め、四女的にはお姉ちゃんの魅力を損なうような祐一さんは本当はお姉ちゃんと別れるべきなのだけれど、そんなことしたらお姉ちゃんがもっと傷つくでしょう!
みたいなことを何か泣きながら祐一に訴えると、四女が、「妹は泣くと肌が荒れるの!!」と言って祐一を責めて、祐一は「あれ、なんで自分こんな状況に置かれてるんだろう」とわからなくなり、階段を駆け上がり、長男の部屋にあった大量の睡眠薬を一気に飲んで昏睡してしまった。

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【2008/09/14 16:34】 未分類 | トラックバック(-) | コメント(-) |
初稿を書き始める
ということで、とりあえず初稿を書き始めることにしました。今になって「千稿って…」と思う。でもいいんだ、人生は一回だから。

今日書いたぶんです。(※人物名は便宜上、役柄表記になっています)

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明るくなると女性(三女)が正面を向いて立っている。ワンピースを身につけ、麦わら帽子をかぶっている。

三女 (叫ぶ)わたし―― 金麦冷やして待ってるから――

上手から五人(長女、次女、長男、男1、男2)がやってくる。下手の方に置いてあるテーブルと椅子のところに行く。それぞれ椅子に座る。

長男 この寒いのに嫌がらせでやってるんだ。
次女 (タバコに火をつける)

皆、それぞれにテーブルに置かれたビスコッティや熱い紅茶を飲食し始める。男2は長女の背に腕を回す。三女はまだ正面を向いて立っている。が、光が薄れると静かに上手にはける。

次女 それエリにもらったの?

男1のポケットから、色のついた細いろうそくがいくつか出てくる。男1、頷く。

次女 エリのこと好きなの?
男1 好きや好きじゃないは関係ない。くれるといったからもらっただけだ。
次女 (やや、咎めるように男1を見ている)
男1 姉妹は別の人格だ。
次女 (笑って)何も言ってないじゃない。
長男 宇都宮くん。

長男、男1にジャムを渡す。男1、受け取る。

男2 (長女に、親密な口調で)何時に出発すんの?
長女 わかんない。
次女 (男1に、早口で諭すように)エリに物をひとつもらうたびに命ふたつ取られてると思ったほうがいいわよ。

四女、入ってくる。

四女 おはよう。

皆、場所を空ける。

男1 おはよう。
四女 お姉ちゃんは?
長男 祐一さん送りに行った。
次女 叫んでるの聞こえなかった?
四女 あぁ、そう。

間。

四女 (突然意外なことに気付いたかのように)お腹空いた~。
男1 (持っていたジャムつきのビスコッティを差し出す)
四女 わたし甘いのダメな人なんだ。あれもらっていい?(長男から普通のパンを受け取る。手の中のパンを見つめながら半ば独り言で)祐一さんは幸せだな。毎朝お姉ちゃんにお見送りしてもらえるなんて、あんな幸せな人私いないと思う。

皆、一瞬あっけにとられ、それからしのび笑いをする。

男2 エリちゃん。
四女 ん?(見る)
男2 おはよう。
四女 (過剰に可愛く)おはよう。

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金麦は・・・きっと変更しますのでご容赦ください。
と、書いてみて、いくつかわからない点が出てきたのは、例えば、男2が長女に「何時に出発すんの?」と聞いていますが、どこに出発するつもりであるかというようなこと。ここの二行(男2と長女のやりとり)は実際、次女のセリフの前にワンクッション欲しくてはさんだだけで、彼らがこれから何をし、どこに行くのか等、プランがあって書いたのでは全然ありません。
あと、男1が四女から色つきのろうそくをもらったということが問題になっていますが、なぜ色つきのろうそく?

ということで、明日はプロットを考えることにします。

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【2008/09/13 23:52】 未分類 | トラックバック(-) | コメント(-) |
名前をつける
今回は固有名、それもマジっぽい名前をちゃんと全員につけたいと思っている。『褒め殺し』やその前の『ハルメリ』でも固有名はつけていたけど、登場人物表での表記は「男1」とか「男2」とか、「女1」とか。「店長」とか「妻」とか。そこから黒っぽくしていくのが今回の目標。
ところで、名前といえばグスタフ。「グスタフ、アメリカに上陸」というヤフーニュースの見出しを見たとき、私は巨人がきたかと思った。ハリケーンです。でも以前の「カトリーナ」とは何か毛色が違う。男性名ってすごいな。
グスタフ。
使いたかったけれど、でも今回は横文字はやめる。「横文字の名前が覚えにくかった」という感想を『褒め殺し』でいただいたから。今回は皆、日本人でいきたい。

「橘慶太郎」というのをまず、長男の名前として考えました。「慶太」というのがいいなと思っていて、名字は何がいいだろうと思ったら「橘」が出てきて、でも「橘慶太」さんは有名人で既にいて、というか聞いたことのある名前だったからこそ「橘」がすんなり出てきたのだと思うのだけれど。違えるために「郎」をつけて姓名判断したら面白そうな性格だったので良いかなと思い、従って五人兄弟の名字は皆「橘」になりました。女性陣は全員花にちなんだ名前です。既に女優さんで決まっている方のお名前に花が入っていて良いなと思ったから。といってもすぐに名前に使えそうな花が浮かんでくるわけでもないので、花の名前を載せているサイトを検索したら一緒に花言葉を載せているサイトに当たって。花言葉ってすごいな。こんなにあるんだと思いながら見ていて、でも、「私に触らないで」系の花言葉が意外に多かったのが面白かった。
無事全員に名前をつけました。また、栃木県にちなんだ名前も、せっかくなのでひとりつけました。公開はそのうち☆というか、公開する前に変えてしまうかもしれない。

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【2008/09/13 01:39】 未分類 | トラックバック(-) | コメント(-) |
イメージ
青い棘みたいな雰囲気でできないかと考えている。

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【2008/09/12 17:03】 未分類 | トラックバック(-) | コメント(-) |
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